target audience: TECH SUPPLIER Publication date: May 2024 - Document type: Market Forecast - Doc Document number: # JPJ50712424
国内IT市場 地域別予測アップデート、2024年~2028年
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Abstract
本調査レポートは、国内IT市場の地域別の状況および動向を調査、分析してまとめたものである。IDCでは、国内を8つの地域に分けて従業員規模別で市場規模を提供する。本調査レポートで用いる市場予測では、2024年3月末時点における地政学リスクの影響、円安、原材料価格高騰などの影響および見通しを考慮している。また、2024年1月に発生した能登半島地震の影響も踏まえている。2024年の国内IT市場は各地域でプラス成長を見込んでおり、2025年も引き続き各地域でプラス成長を予測している。特に大都市圏では企業規模を問わず、デジタルトランスフォーメーション(DX)推進を目的としたIT支出を積極的に拡大させている。大都市圏以外の地域では多くの地域で人口減少が深刻化しているためIT支出を抑制する企業も多くあるが、これら地域の中でもDXの取り組みが大企業、中堅企業などを中心に本格的に開始している。また、これらの地域のSMB(Small and Medium-sized Business:中堅中小企業)でもデジタル化/DXによる生産性向上、収益拡大、さらに新たなビジネス展開を模索する企業が増えているが、人材面/ノウハウ面、社内外の支援体制などさまざまな課題のため、ニーズは潜在化したままとなっている。
上記のような市場環境から、IDC Japan、Verticals & Cross Technologiesのシニアリサーチマネージャーである市村 仁は、「ITサプライヤーは、大都市圏以外の地域におけるSMBのデジタル化/DX推進を円滑に行うためには、自社のパートナー企業だけではなく、地域の有力企業、金融機関、地方自治体などと連携することで、直面する人材/ノウハウ面、社内外の支援体制などの課題を解決することが求められる」と分析している。