target audience: TECH SUPPLIER Publication date: May 2023 - Document type: Market Forecast - Doc Document number: # JPJ49208123
国内IT市場 地域別予測アップデート、2023年～2027年
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Abstract
本調査レポートは、国内IT市場の地域別の状況および動向を調査、分析してまとめたものである。IDCでは、国内を8つの地域に分けて従業員規模別で市場規模を提供する。本調査レポートで用いる市場予測では、2023年3月末時点における新型コロナウイルス感染症（COVID-19）感染拡大の影響、円安、原材料価格高騰などの影響および見通しを考慮している。2023年の国内IT市場は各地域でプラス成長に回復すると予測している。特に大都市圏ではCOVID-19感染拡大、円安、原材料価格高騰の影響が企業活動に及んでいる中でも業績を改善させデジタルトランスフォーメーション（DX）推進を目的としたIT支出を積極的に拡大させており、2024年以降も同様と予測している。なお、大都市圏以外の地域においても中核都市での大規模再開発事業、大手製造業の生産拠点新設などによって地域経済が活性化し、IT支出が好転する可能性が見込まれるが、多くの地域で人口減少が深刻化し地域経済の衰退が始まっているためIT支出は低い成長率に留まるとみている。しかし、これら地域の企業ではDXの取り組みが大企業、中堅企業などを中心に緩やかに開始している。
上記のような市場環境から、IDC Japan、Verticals & Cross Technologiesのリサーチマネージャーである市村 仁は、「ITサプライヤーは、大都市圏以外の地域における、デジタル化の動きをビジネス拡大の機会と捉え、業務効率化だけではなく、新たなビジネスモデル構築、地域住民の利便性向上を目的としたデジタル活用を推進する施策、体制をチャネル網と連携して整備することが重要である」と分析している。